“グローカル”という言葉を生んだローランド?ロバートソン教授が本学で講演

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英国の社会学者ローランド?ロバートソン教授は、30年来グローバル化研究の世界的権威で、“グローカリゼーション”(グローカル化)の概念の提唱者としても広く知られています。
本学国際地域学部は、地域の課題にグローバルな視点から取り組み、また地域の特性を生かしてグローバル化に参画するなどの、グローカルな視点からの研究?教育を行っています。

今回、成城大学グローカル研究センターとの共催でロバートソン教授を福井に招聘し、「世界の地政学的諸問題と福井に見るグローカル化」と題した講演を行ってもらいました。講演の前に教授は福井の文化や産業を視察し、それを踏まえた上で演壇に立ちました。

講演では、グローカル化について、「ローカルとグローバルおよび多様性と均質性が相互に浸透(interpenetrate)するプロセス」との定義を説明しました。日本語の「土着化」に着想を得た概念です。トヨタ自動車など、高度成長期の日本企業が世界各地の消費性向に合わせた製品展開をしたこともグローカル化の例として挙げました。また、講演前に永平寺、越前和紙の里や福井めがね工業を訪れたことに触れ、「福井の人々がいかに世界を見ているか、世界は福井に何を見出すか」との視点から、特に同社がイタリアの企業と提携していることに注目していると語りました。

聴講した学生からは「グローカルという言葉から、世界と福井との間には隔たりはあまりないと感じた。多様化が進む社会だからこそ、こういった言葉の理解を深める必要がある」という声が聞かれ、グローカル化という概念への関心を深めたようでした。

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│ 2018年7月3日 │
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